October 03, 2009
黄金体験
その女はボクを見下ろしたまま、気味の悪い笑みを浮かべた―
夜中に突然目が覚めたけどなんだか様子がおかしい。
いつもは深夜でも遠くから聞こえてくる車の音もしなければ、
外は雨が降っているはずなのに雨の音もしない。無音。
ボクはひとまず時間を確認するために起き上がった。起き上がったはずだった。
起き上がったはずなのに、体は仰向けのままだった。
静寂。
ふいに腹部に違和感を覚えた。
相変わらず体は動かない。感覚だけが暴走している。
ボクは体を起こすのを諦め、腹部へと視線を移した。
そこには女がひとりいた。
フリルのついた豪奢なドレスのような服を上半身に纏っている。下半身は見えない。
髪はウェーブがかかっているのか乱れているのか検討がつかない。
そしてその顔はコチラをじっと見ていた。
大きく、澱んだ瞳と頬まで裂けた口がボクをじっと見ていた。
「 」
ボクは思わず叫んだ。しかし喉が絞められているかのように擦れた吐息が漏れただけだった。
逃げようにも体は動かない。
腹部に感じた違和感は重みへと変わり、静かに、けれども確実に重みを増していく。
その女はボクを見下ろしたまま、気味の悪い笑みを浮かべた。
そしてボクの耳元に近づき囁いた。
『××××』
何も聞きたくなかった。何も見たくなかった。
思わず瞑ってしまった目を開けるとそこに女はなく、干しっ放しの洗濯物が揺れていた。
相変わらず体は動かなかった。ボクは一切の思考を放棄し、無理やり眠りに就いた・・・
と、いうことで金縛りにあう夢を見たような気がします。
もしかしたら現実だったのかもしれないけど!
夜中に突然目が覚めたけどなんだか様子がおかしい。
いつもは深夜でも遠くから聞こえてくる車の音もしなければ、
外は雨が降っているはずなのに雨の音もしない。無音。
ボクはひとまず時間を確認するために起き上がった。起き上がったはずだった。
起き上がったはずなのに、体は仰向けのままだった。
静寂。
ふいに腹部に違和感を覚えた。
相変わらず体は動かない。感覚だけが暴走している。
ボクは体を起こすのを諦め、腹部へと視線を移した。
そこには女がひとりいた。
フリルのついた豪奢なドレスのような服を上半身に纏っている。下半身は見えない。
髪はウェーブがかかっているのか乱れているのか検討がつかない。
そしてその顔はコチラをじっと見ていた。
大きく、澱んだ瞳と頬まで裂けた口がボクをじっと見ていた。
「 」
ボクは思わず叫んだ。しかし喉が絞められているかのように擦れた吐息が漏れただけだった。
逃げようにも体は動かない。
腹部に感じた違和感は重みへと変わり、静かに、けれども確実に重みを増していく。
その女はボクを見下ろしたまま、気味の悪い笑みを浮かべた。
そしてボクの耳元に近づき囁いた。
『××××』
何も聞きたくなかった。何も見たくなかった。
思わず瞑ってしまった目を開けるとそこに女はなく、干しっ放しの洗濯物が揺れていた。
相変わらず体は動かなかった。ボクは一切の思考を放棄し、無理やり眠りに就いた・・・
と、いうことで金縛りにあう夢を見たような気がします。
もしかしたら現実だったのかもしれないけど!