February 17, 2011

やまなし

「失礼、噛みました」

『絶対にわざとだ!』

「かみまみた」

『わざとじゃない!?』

「貸しました」

『いったい何を!?』

「一万五千円です」

『妙に現実的な数字だー!』

しかし今時の小学生はこんな大金をポンと貸しつけることができるだけの経済力を持っているのだから驚きだ。
僕が小学生の時にこんな大金を手にできたのはせいぜいお正月、お年玉をもらった直後くらいだったというのに。

「私くらいともなれば一万や二万くらい余裕です。高校生にもなってお年玉で一喜一憂しているような阿良々木さんとは違うのですよ、阿良々木さんとは」

『僕の心を読んだ!?っていうか僕は高校生にもなってお年玉で一喜一憂するような器の小さい男だったのか!?』

「これで、えっちな写真集が3冊買えるぞうっひっひ・・・なんて考えてるだなんて不潔です!」

『誰がいつそんなことを言ったんだ!』

「そう顔に書いてありました」

『くっ・・・』

僕は考えが顔に出るタイプだったのか。
まあ、このへんでいい加減くだらない話は終わらせて本題に入ろう。

「終わらせませんよ?」

『また心を読まれた!?』

「いいえ、地の文を読みました」

『それは読んじゃいけない!』

メタ発言もいいところだ。―この地の文も、メタ発言なのだけど。


ヤマナシ
オチナシ
イミナシ

abrachan at 01:04│Comments(0)TrackBack(0)その他 

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